ウェブサイトVietnamPlusは9日、不動産デベロッパー大手のVingroup社がホーチミン市の中心街にスーパーマーケットVinmartをオープンしたと報じた。また数日後には、同市にコンビニエンスストアVinmart+を10店舗一斉にオープンした。
Vinmartがオープンしたのは8日で、場所はホーチミン市1区Le Thanh Ton通りのショッピングセンターVincom Center内である。2フロアにわたって展開される同店は、総延べ床面積も4000平米という大きさだ。今回のオープンによってVinmartはホーチ ミン市で2店舗、全国では14店舗となった。
また10日には、コンビニエンスストアのVinmart+を10店舗一斉にオープンした。小規模スーパーを含むVinmart+チェーンは、ホーチ ミン市1区や4区といったビジネス街の中心や、同市2区、Phu Nhuan区、Binh Thanh区、Tan Binh区、Go Vap区、Thu Duc区、Nha Be区などの主要な住宅街に位置している。同社は今年、全国で368店舗のVinmart+をオープンする計画としている。
VinmartおよびVinmart+のオープンは同社の開発戦略の一環であり、これにより同社は2013年から参入した小売市場で今後成長することを目指している。
同社は昨年10月、Ocean Group傘下にあるOcean Retail社の株式70%を取得したと発表し、小売市場という利益率の高い市場により深く関わることとなった。この買収により、Ocean Retail社が展開していたオーシャンマートは、VinmartおよびVinmart+に名称を変更した。またこれに伴い、Vingroup社では今後 3年の間に、Vinmartを100店舗、Vinmart+を1000店舗にまで拡大する計画としている。当時、Ocean Retail社は13店舗を展開しており、さらに40店舗の新規オープンを計画していた。
Vingroup社は先月、スーパーマーケットVinatex Martを経営する国営ベトナム繊維公団(Vinatex)の株式10%を取得したと発表した。Vinatex Martは、全国26の省と都市で他店舗展開されている。
Vingroup社はまた、ショッピングセンターにおいて子供向け施設の設置などにも乗り出している。さらにネット通販を手がけるVinE-Comや、ファッション専門のVinFashionなどの企業も設立した。
同社はまた、ベトナムの2大都市ホーチミン市と首都ハノイの一等地に、それぞれショッピングセンターVincom Centerと、Vincom Mega Mall(Royal City およびTimes City)を所有している。
同社は、上場している不動産開発のコングロマリットで、ホーチミン証券取引所におけるコード番号はVIN。