【ベトナム】海外派遣労働の需要増大、台湾・中東アフリカで

台湾や中東、アフリカ諸国への労働者派遣の需要が高まっている。報酬はかなり上昇しているという。1日付ダウトゥ電子版が報じた。
 労働・傷病軍人・社会事業省海外労働管理局によれば、1~10月に海外に派遣された労働者は7万人余りで、このうち台湾が4万人を占める。台湾が今年4 月から基本給を月額1,330万ドン(630米ドル、約6万3,100円)に引き上げたことや、外国人労働者の受け入れ人数を拡大したことなどが人気の理 由だ。
 向こう数カ月の台湾への派遣者数は1万人に達する見込み。労働者の9割は工場勤務で、残りの1割は看護師や介護士などの仕事だ。月収は1,750万~2,100万ドンで、うち1,200万~1,500万ドンを貯金できるという。
 中東のバーレーン、サウジアラビア、カタールには建設分野を中心に、合わせて数千人が派遣される。月収は職種や熟練度によって異なるが、おおむね700万~2,700万ドン。
 アフリカのアンゴラでは、だまされたり観光ビザで働いたりしているベトナム人の存在が問題になっているが、110人の派遣が認められた。リビアでは内戦の影響でここ数年派遣が滞っていたが、建設労働者の派遣が認められた。

最新ニュース

国会(国民議会)が「デジタル技術産業法」

ベトナムの国会(国民議会)が「デジタル技術産業法」を6月14日に可決した。この法律は2026年1月1日に施行される予定で、暗号資産を「作成・発行・保管・移転の際に、暗号化または類似のデジタル技術を用いて検証されるデジタル資産」と定義している。

ホアファット、鉄道レール生産に向け独SMSと契約

鉄鋼大手のホアファット・グループ(HPG)は5月29日、製鉄設備大手の独SMSグループとの間でレール用鋼材や特殊鋼の生産ライン設置に関する契約を締結した。年産能力は70万トンで、2027年第1四半期に高速鉄道向けレールの出荷を開始する計画。これにより、ホアファットは東南アジアで唯一の高速鉄道レール製造会社になるという。

CMA―CGM コーポレーション(SNP)、ハイフォンで港湾開発

仏海運大手のCMA―CGMグループは26日、ベトナム北部ハイフォンで新たなコンテナターミナル(CT)を開発するため、サイゴン・ニューポート(SNP)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。総投資額は約6億ドル(約860億円)で、設計、建設、運営を含む官民連携のプロジェクトを推進する。新ターミナルは「ラックフェン7・8」として、ハイフォンの戦略的拠点であるラックフェン地区に建設される。

Home-JP