ベトナム航空、今度は大量転職騒動「給料安い・過剰勤務だ」

 ベトナム航空のパイロットや運航管理者、技術者が大量に、転職するとして退職を願い出ている。

 一部パイロットによると、勤務時間が過剰ながら、見合った給料が支払われていない。

 パイロットらは1カ月に23日勤務しているが、月給は2,500ドル、これに対しVietJet Airでは、月15日勤務で7,500ドルが支払われている。さらにパイロットらは、ハノイに乗務した際の宿舎が良くないと指摘している。

 これに対しベトナム航空のPham Ngoc Minh社長は、宿舎については1カ月前にパイロット側と対話しており、問題は全て解決し、ホテルが用意されていると説明する。

 またMinh氏は、給料が低いというのも不正確で、「現在、パイロットの月収は2億ドン(約1万ドル)程度ある。民間航空なら給料の話を持ち出 すのもよいが、ベトナム航空は国の企業であり、このような要求は不適切だ」とし、現在得ている給料がいくらで、その給料で生活するのが困難なのかよく考え てほしいという。

 すでにDinh La Thang交通運輸大臣も、現時点では彼らの転職を認めないことを指示している。転職が混乱や人員減を招き、ベトナム航空の事業活動に直接的な影響を及ぼ すからだ。またこれは政治や経済社会開発、国防・安全保障上の予備人員としての任務に影響し、航空安全に脅威をもたらすものでもある。

 一方で交通運輸省は同航空に対し、適切な形で収入を増やすべく給与制度を変更し、その他福利厚生も調整するよう求めている。

最新ニュース

ホアファット、鉄道レール生産に向け独SMSと契約

鉄鋼大手のホアファット・グループ(HPG)は5月29日、製鉄設備大手の独SMSグループとの間でレール用鋼材や特殊鋼の生産ライン設置に関する契約を締結した。年産能力は70万トンで、2027年第1四半期に高速鉄道向けレールの出荷を開始する計画。これにより、ホアファットは東南アジアで唯一の高速鉄道レール製造会社になるという。

CMA―CGM コーポレーション(SNP)、ハイフォンで港湾開発

仏海運大手のCMA―CGMグループは26日、ベトナム北部ハイフォンで新たなコンテナターミナル(CT)を開発するため、サイゴン・ニューポート(SNP)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。総投資額は約6億ドル(約860億円)で、設計、建設、運営を含む官民連携のプロジェクトを推進する。新ターミナルは「ラックフェン7・8」として、ハイフォンの戦略的拠点であるラックフェン地区に建設される。

ベトナム、F-16戦闘機購入で米国と合意

米国政府日に語った、ベトナムは米国とF-16戦闘機の購入で合意した。

ベトナムの首都ハノイで2024年12月19日、国防省が主催して兵器や防衛関連装備品の国際展示会が開かれた。軍用品のロシア依存から脱却し、調達先の多角化を図る狙い。

 米国は大規模な代表団を組み、ベトナムが購入に関心を示すC130輸送機を展示。在ハノイの外交筋によると、C130の売却交渉をてこに関係を強化する思惑とみられる。

Home-JP