ベトナム航空のパイロットや運航管理者、技術者が大量に、転職するとして退職を願い出ている。
一部パイロットによると、勤務時間が過剰ながら、見合った給料が支払われていない。
パイロットらは1カ月に23日勤務しているが、月給は2,500ドル、これに対しVietJet Airでは、月15日勤務で7,500ドルが支払われている。さらにパイロットらは、ハノイに乗務した際の宿舎が良くないと指摘している。
これに対しベトナム航空のPham Ngoc Minh社長は、宿舎については1カ月前にパイロット側と対話しており、問題は全て解決し、ホテルが用意されていると説明する。
またMinh氏は、給料が低いというのも不正確で、「現在、パイロットの月収は2億ドン(約1万ドル)程度ある。民間航空なら給料の話を持ち出 すのもよいが、ベトナム航空は国の企業であり、このような要求は不適切だ」とし、現在得ている給料がいくらで、その給料で生活するのが困難なのかよく考え てほしいという。
すでにDinh La Thang交通運輸大臣も、現時点では彼らの転職を認めないことを指示している。転職が混乱や人員減を招き、ベトナム航空の事業活動に直接的な影響を及ぼ すからだ。またこれは政治や経済社会開発、国防・安全保障上の予備人員としての任務に影響し、航空安全に脅威をもたらすものでもある。
一方で交通運輸省は同航空に対し、適切な形で収入を増やすべく給与制度を変更し、その他福利厚生も調整するよう求めている。